家電やパソコン機器などのデジタル機器は現代生活の必需品であり切っても切り離せません。電気を扱う機器はその特性上「電磁波(でんじは)」を発していることはご存じでしょうか。電磁波は一般的に通電している電化製品から大なり小なり発生しており、普段の生活においては電磁波そのものが健康被害に直結するようなものではございません。
本記事では、電磁波の解説および電磁波対策に効果的なアイテムを紹介します。
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電磁波対策アイテムのおすすめ
電磁波とは?
電磁波とは、電界と磁界を空間に伝搬する波の総称です。一般的に金属などに電流が流れると磁界が発生します。磁界の発生に伴い、流れる電流の方向が変わると、磁界の強さに影響を与えて電界が発生します。このように電界と磁界が相互に作用し空間を伝搬する波を電磁波と表現します。
電界と磁界
電界は、電気が作用する空間を指します。一般的に、電圧と電流が存在する空間で電界が生じます。一般生活では主に電源プラグなどから通電することで発生します。一方で磁界とは、磁力が作用する空間を指します。磁界は磁石の周りに発生します。あるいは、電流が流れている導体の周辺に発生します。一般的に、電源をオンにした電化製品などに発生します。
高周波電磁波
前述の電界と磁界に加えて、スマートフォン、Wi-Fi、Bluetooth、テレビなどの通信に利用する電磁波を高周波電磁波と表現します。
電磁波対策に関するグローバル各国の動き
電磁波対策が有名な先進国の一つはスウェーデンです。スウェーデンは世界で初めての電磁波規制法を有しており、例えば全てのコンピューターにアース線の設定を義務付けるなど規制が敷かれています。また、世界保健機関(WHO)は、1996年に電磁波が身体に与える影響を調査するために国際電磁界プロジェクトを発足しました。国際電磁界プロジェクトでは世界中で公表された数多くの研究結果について評価し、その結果を公表して見解を示しました。
電磁波が人体に与える影響
世界保健機関(WHO)では、以下の見解を示しています(総務省 関東総合通信局)。
国際的なガイドラインを下回る強さの電波により、健康に悪影響が発生する証拠はない
一方で、電磁波および電磁場の健康への影響については、まだまだ解明されてない部分があるとする見解もあり、各国において積極的な疫学研究がなされています。
睡眠障害、頭痛、倦怠感、吐き気、肩こり、アトピーなどが生じる例も
前述の通り電磁波と身体への影響については現在も議論中ですが、論文や医学者による研究から、体質や状況によって睡眠への影響、頭痛、倦怠感、吐き気、肩こり、アトピーなどが考えられると言われています。特に睡眠については、睡眠に必要なホルモンであるメラトニンにネガティブに影響する場合があると言われていおり、睡眠質に影響がでる懸念が指摘されています。
電磁波対策とは
前述の通り電磁波の健康に対する影響については、国際的なガイドラインを下回る限りは科学的な証拠は現在は確認できていないとされています。一方で、電気を本格的に生活に利用するようになってから約100年、もっというとスマートフォンなどのデジタル機器、通信電波に囲まれている現代の生活は直近数十年で急速に変化してきたものです。このため、電磁波の影響が一切ないとは言い切るには検証できるほどの時間も経過していないという論点もあります。
いずれにしても、個人でできる範囲においては電磁波の影響を軽減する対策を検討してこともよいのではないでしょうか。
身近な電磁波対策 – 距離 / 時間 / 強さに気を付ける
電磁波には以下のような特徴があります。
- 至近距離であるほど影響が強い
- 長時間さらされるほど影響が強い
- 強い電磁波ほど影響が強い
このことから、身近な電磁波対策としては、電化製品から適度な距離を保ち、長時間利用しないことが必要となります。ちなみに、適度な距離とは60cm〜1mほどと言われています。例えば、普段の暮らしの中で電磁波の影響を受けやすいケースは以下の通りです。
電磁波の影響を受けやすい環境や行動
- 至近距離でテレビを長時間見る
- 長時間のテレビゲーム / PCゲーム / スマホゲーム
- ベッドにスマホを置いて睡眠する
- 工場やオフィス空間など通電している電化製品が多数ある空間に長時間いる
身近な電磁波対策 – アース線を活用する
具体的な対策の一つはアース線の活用です。アースとは、漏電や感電防止のために電気を地中へ逃す線を指します。
実はアースは電磁波対策にも有効であり、アースをすることによって家電製品からの電場を簡単に削減できます。冷蔵庫、電子レンジなど水回りにある家電や、デスクトップパソコンなど常時通電が必要な電化製品にはアース付のコンセントがついているケースがあります。
しかしながら欧米とは対照的に日本の住環境では、アース付きコンセントが主流ではありません。後述しますが、日本のコンセントでもアースとれるアイテムがあるのでうまく活用をしていきましょう。
主な電磁波対策につながるおすすめアイテムを紹介
続いては、電磁波対策につながるアイテムを紹介します。特性上、電磁波防止効果を保証するものではございませんので、その旨をご了承いただきご確認ください。
電磁波対策 – 電磁波計(家庭用)のおすすめ
電磁波計とは、電子機器から発生する電磁波を数値化し測定するものです。mG(ミリガウス)またはμT(マイクロテスラ)といった単位で電磁波を計測します。一般的には、電磁波の周波数によって種類がありますが、家庭で使える簡易的なものを紹介します。
ERICKHILL 電磁波計
ERICKHILL 電磁波計は、テレビ、パソコン、コンピューター、電子レンジ、ゲーム機炊飯器、冷蔵庫、電気器具、電線などの電磁波測定が可能です。ERICKHILL 電磁波計は電場と磁場を同時に測定することができます。最大値と平均値などを表示します。テスト結果が安全値を超えた場合はアラームにて知らせることができます。軽量かつ小型なので、持ち運びが簡単な点も魅力でしょう。
GQ 電磁波計
GQ 電磁波計は、アメリカ企業であるGQ Electronics社が提供する多機能デジタル電磁波測定器です。身近にある磁場、電場、マイクロ波を測定することが可能です。例えば、測定器独自で電磁波の発生源と考えられるものを表示する機能があります。また、GQ 電磁波計では安全提案機能を有しており、数値に応じて音声、視覚でアラームを知らせてくれます。
電磁波対策 – PC周辺機器に使えるおすすめ
アーシング・キーボードマット3点セット
アーシングジャパンが提供するキーボード、マウス用のアーシングマットです。デスクトップパソコンを利用している方向けに、キーボード・マウスを置いて利用ができます。アーシングマットに加えて、製品に接続するストレートコードとアースコンセントの稼働をチェックできるアースチェッカーが付属しておりこちらで3点セットとなっています。三口コンセントやアース線付コンセントにつなぐ製品となるため、通常の二口コンセントでは利用ができないため注意が必要です。利用予定のコンセントを必ず確認してからご検討ください。
アーシングマット – マウス用
アーシングジャパンが提供するマウス用のアーシングマットです。専用のマウスパッドにアース線に接続したコードをつないで利用します。身体電圧計の調査では身体電圧が約20分の1に軽減されます(アーシングジャパン調べ)。三口コンセントやアース線付コンセントにつなぐ製品となるため、通常の二口コンセントでは利用ができないため注意が必要です。利用予定のコンセントを必ず確認してからご検討ください。
本格アーシングマット
Riraku-lifeブランドが提供するEPPレザータイプのアーシングマットです。マットをアース線につなぐことで、電磁波の軽減ができるマットになります。
三口コンセントやアース線付コンセントにつなぐ製品となるため、通常の二口コンセントでは利用ができないため注意が必要です。利用予定のコンセントを必ず確認してからご検討ください。
ELECOM 高周波ノイズ吸収スーパーフェライトコア
ELECOMが提供しているフェライトコア製品です。ノイズ電流が流れているケーブルに フェライトコアを取り付けると、フェライトコアの磁化が作用して、ノイズ電流の伝播を抑制できます。ELECOM 高周波ノイズ吸収スーパーフェライトコアは、このようなフェライトコアの高周波吸収特性を用いており、高周波ノイズの吸収効果に優れています。USBケーブルなどに最適で必要な位置でワンタッチで装着できます。
アースコネクト
アースコネクトはパソコン用のアースになります。パソコンのUSB端子に接続を行うことで、パソコンをアーシングし、電磁波の軽減を行います。アースコネクトも三口コンセントやアース線付コンセントにつなぐ製品となるため、通常の二口コンセントでは利用ができないため注意が必要です。利用予定のコンセントを必ず確認してからご検討ください。
おわりに
本記事では電磁波の解説と電磁波対策に向けたおすすめアイテムを紹介しました。適度な利用時間や距離を考慮して適切に利用することで生活質の向上につなげましょう。