アメリカでトップシェアを誇る紛失防止タグブランド「Tile(タイル)」。今回はTileの人気商品である「Tile Mate」とカード型のスマートトラッカー「Tile Slim」のレビューをします。実際に使う中で気づいたメリットやデメリットもあわせて紹介します。
紛失防止タグ(スマートトラッカー)Tile(タイル)の製品一覧
紛失防止タグとは
紛失防止タグ(=スマートトラッカー)は位置情報を活用することで落とし物を検知するシステムを搭載したタグです。紛失防止タグを使うことで、タグを付けた財布や鍵などの位置情報をスマホアプリで簡単に確認できます。
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スマートトラッカーブランド Tile(タイル)とは
Tile(タイル)は世界200カ国近くで利用されているスマートトラッカーブランドです。運営会社のTile Inc.は、アメリカカリフォルニア州を拠点とするスマートトラッカーのテクノロジー企業です。
Tileでできること
Tileでは設定した持ち物の位置情報を取得するため、必要に応じて音を鳴らすことで見つかりやすくできます。Tileアプリをスマホにインストールすることで利用ができます。
Tileでできること🔥
- 持ち物の位置情報を確認できる
- 探し物を音で鳴らす
Tile(タイル)の製品ラインナップ
Tileは用途にあわせて4種類のラインナップがあります。基本的な動作は同じですので、サイズ違いというイメージをお持ちになると良いでしょう。
Tileのラインナップ🔥
- Tile Mate:スタンダードモデル
- Tile Pro(電池交換版):シリーズ最大音量と接続距離を誇るハイスペックモデル
- Tile Slim:カードサイズの最薄モデル
- Tile Sticker:裏面シール付の最小モデル
Tile Mate(タイルメイト)をレビュー
まずはTile Mateのレビューです。
Tile Mateのスペック
Mateのスペックは以下の通りです。電池は交換不可になるので電池が切れると使い捨てになります。
製品名 | Mate(2022) |
最大接続距離 | 75m |
商品サイズ (mm) | 38×38×7.2 |
電池タイプ | 交換不可 |
電池寿命 | 最大3年 |
防水性 | 防水(IP67) |
Tile Mateのメリット / 魅力 | Tile Mateのデメリット / 注意点 |
・アプリがシンプルで使いやすい ・本体に穴が空いているためキーケースなどを直接通せる ・音が聞き取りやすい ・Tileボタンをおすことでスマートフォンも探せる ・共有機能で家族やグループで管理ができる ・Siriでも探せる |
・AirTagと比較すると少し大きい ・2人以上で共有する場合(=共有無制限)は有料プランへの加入が必要 ・30日の履歴を閲覧するには有料プランへの加入が必要 ・離れた際にアプリ通知をするには有料プランへの加入が必要 ・電池が使い捨て(寿命は最大3年) |
Tile Mateレビュー – 開封から初期設定まで
Tile Mateの開封から初期設定までをレビューします。到着時は以下のようなケースに入っています。
ケースを開封すると、本体と説明書が入っています。
本体の大きさについて、Air Podsケースと比べると以下のようなサイズ感となります。
AppleのAirTagと比較すると、大きさはTile Mateの方が一回り大きく、厚さはほぼ一緒ですがAirTagの方がわずかに厚いように見えます。
利用に向けてはアプリとの連携が必要になります。
Tile Mate レビュー – アプリとの連携
前述の通り、Tile製品はTileアプリとの連携が必要になります。
Tileアプリをインストールしたら初期設定を行います。初回はメールアドレスとパスワードにてアカウント登録が必要になりますが、初期設定自体は1分程度で終了するため簡単な印象です。
アカウント登録を完了すると以下のメインページが表示されます。最初は「Tileを起動」をタップしてデバイスを登録します。
スマホのBluetoothをオンにします。
Tile Mate側は真ん中のボタンをおします。
数秒程度で「Tileが有効になりました!」と表示され連携が完了します。
Tileの基本的な使い方として、マップ機能でTileの現在位置が確認できます。直近30日の履歴をチェックするには有料プランへのアップグレードが必要になるため注意が必要です。
アプリの「探す機能」を使うと、持ち物との距離感が表示されます。あわせて、Tile Mateから音が鳴らすことができます。音量は大きくはっきりしているため近くにある場合は確実にわかると思います。
Tileは複数接続できます。以下のようにそれぞれ何に接続しているかを一覧で確認ができます。
以上、Tile Mateの基本的な使い方についての紹介でした。
Tile Mateのメリット / 魅力
Tile Mateのメリットはアプリがシンプルで使いやすい点が挙げられます。また、AirTagと異なり本体に穴が空いているためアクセサリ類の着脱が直接できる点が使いやすそうです。
Tile Mateのメリット / 魅力
- アプリがシンプルで使いやすい
- 本体に穴が空いているためキーケースなどを直接通せる
- 音が聞き取りやすい
- Tileボタンをおすことでスマートフォンも探せる
- 共有機能で家族やグループで管理ができる
- Siriでも探せる
Tile Mateのデメリット / 注意点
Tile Mateの主なデメリットとしては「サイズ感」と「有料プラン」が挙げられます。サイズ感としてはAppleのAirTagと比較すると少し大きく感じます。また、離れたタイミングでのアプリ通知、ヒストリー確認、大人数の共有などは有料プランになります。
Tile Mateのデメリット / 注意点
- AirTagと比較すると少し大きい
- 2人以上で共有する場合(=共有無制限)は有料プランへの加入が必要
- 30日の履歴を閲覧するには有料プランへの加入が必要
- 離れた際にアプリ通知をするには有料プランへの加入が必要
- 電池が使い捨て(寿命は最大3年)
有料版 Premium機能でできること
有料版 Premium機能では主に以下の内容が利用できます。特に、スマートアラートと共有無制限、ロケーション履歴は利用頻度が高そうな機能となります。
ポイント🔥
- スマートアラート:Tileから離れるとスマホに通知が届く
- 共有無制限:人数制限なくTileを共有できる
- ロケーション履歴:場所ログが、過去30日間にさかのぼり確認できる
- 延長保証:Premium加入中であれば継続的に保証される
Tile Slimをレビュー
続いて、カード型のスマートトラッカー「Tile Slim」をレビューします。
Tile Slimのスペック
Tile Slimのスペックは以下の通りです。クレジットカード類と同じようなサイズ感となります。
製品名 | Slim(2022) |
最大接続距離 | 75m |
商品サイズ (mm) | 38×38×7.2 |
電池タイプ | 交換不可 |
電池寿命 | 最大3年 |
防水性 | 防水(IP67) |
Tile Slimのメリット / 魅力 | Tile Slimのデメリット / 注意点 |
・カード型なので財布やカードケースでの管理がしやすい ・音が聞き取りやすい ・Tileボタンをおすことでスマートフォンも探せる ・1人まではTileを共有利用可能 ・Siriでも探せる |
・よりアドバンスな機能を使うには有料版へのアップデートが必要 ・2人以上で共有する場合(=共有無制限)は有料プランへの加入が必要 ・30日の履歴を閲覧するには有料プランへの加入が必要 ・離れた際にアプリ通知をするには有料プランへの加入が必要 ・電池が使い捨て(寿命は最大3年) |
Tile Slimのレビュー – 開封から初期設定まで
続いて、Tile Slimのレビューをします。アプリの設定はTile Mateと同じですので割愛します。
到着時のケースはTile Mateと同様のサイズ感です。また、同梱物もTile Mateと同様に本体と説明文となります。
形状はシンプルなカード型です。クレジットカードと同様のサイズ感ですので、ほとんどの財布には入ります。厚さはクレジットカードよりは厚いです。「Tile」とクレジットされた丸い部分はボタンとなっています。
裏面は以下のようなイメージです。QRコードはサイトへのリンクです。
財布にも馴染みます。
Tile Slimに関してもMateと同様にアプリをインストールして使うスタイルとなります。アプリの初期設定については前述のMateのレビューを確認ください。
Tile Slimのメリット / 魅力
Tile Slimのメリットは「カード型のため財布やカードケースなどにフィットする」点が挙げられます。カード型の紛失防止タグは販売しているブランドも多くないため貴重といえるでしょう。
Tile Slimのメリット / 魅力
- カード型なので財布やカードケースでの管理がしやすい
- アプリがシンプルで使いやすい
- 音が聞き取りやすい
- Tileボタンをおすことでスマートフォンも探せる
- 1人まではTileを共有利用可能
- Siriでも探せる
Tile Slimのデメリット / 注意点
Tile Slimそのものについては特にデメリットといえるものはありませんでした。有料プランや電池交換不可の2点はTileブランド横断での注意点となります。
Tile Slimのデメリット / 注意点
- よりアドバンスな機能を使うには有料版へのアップデートが必要
- 2人以上で共有する場合(=共有無制限)は有料プランへの加入が必要
- 30日の履歴を閲覧するには有料プランへの加入が必要
- 離れた際にアプリ通知をするには有料プランへの加入が必要
- 電池が使い捨て(寿命は最大3年)
紛失防止タグならTileをチェック
本記事では、世界でもシェアの高いスマートトラッカーブランド「Tile」を取り上げました。Tileでできることや具体的な使い方などのレビューを行いました。紛失防止タグといえばAirタグが有名ですが、もう一つの選択肢としてTileを検討してみてはいかがでしょうか。